審級制度と三審制

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日本の裁判は三審制が採用されていることはよく知られていますが、これを理解するには、まず審級制度を理解する必要があります。
世界の国々の中には、ある訴訟事件について出た判決が不服な場合に、その裁判所より上級の裁判所に上訴して審理をしてもらうことができる制度を導入している国がたくさんあります。上訴制度を導入している国では、国内に設置している裁判所に対して審理を行う順番、つまり審級を定めており、訴訟当事者は原則としてこの順番に上訴していかなければならないことが規定されています。
日本には簡易裁判所、家庭裁判所、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所の5つの裁判所がありますが、各裁判所の審級は事件の種類や第一審の裁判所によって異なります。例えば、民事事件の訴訟の第一審が簡易裁判所だった場合は、第二審が地方裁判所、第三審が高等裁判所となります。また、事件の種類に関係なく、第一審が家庭裁判所もしくは地方裁判所だった場合は、第二審が高等裁判所、第三審が最高裁判所となります。最高裁判所は大半の訴訟で第三審の裁判所となるため、終審裁判所と呼ばれることもあります。
なお、上訴は審級関係通りに行われるのが原則ですが、法律の問題以外に争う部分が無く訴訟の当事者間で合意が得られている場合など、一定の要件を満たしていれば、第二審の裁判所を飛ばして第三審の裁判所に上訴することができます。