訴訟による裁判と話し合いによる調停の二つの手段は「裁判所に対して申し立てをする」ということは同様であるため、一見すると違いは曖昧であるかのようにも見えます。
ですがこれらには非常に大きな違いが一つあるのです。
その違いとなるのが「解決に合意が必要かどうか」ということです。
調停の場合は申し立てた側と申し立てられた側が双方に合意をして、初めて成立となるものです。
もしここで互いに何らかの事情があって合意に至らなかったというのであればそれまでの状況を継続する「不成立」という形で完了することとなるでしょう。
ただ裁判の場合、あらそっている内容の決断を下すのは「裁判官」になります。
裁判官が互いの主張や証拠などを公平に判断したうえで、法律やそれまでの判例と照らし合わせて、どちらの主張が正しいのかと言うことを判断するのです。
そして裁判が終結する際には必ず「どちらの主張が優先されるか」ということ判決として下されるわけですから、たとえ被告と原告のどちらか一方の主張が完全に通らなかったとしても、判決に従う義務がお互いに対して生じます。
これら二つの方法は一見して同じものに見えても、本質は全く異質のものとなっています。
問題解決を裁判所に申し立てる際には必ず「どちらが適しているか」を冷静に見極めるようにしてください。